地域の暮らしを向上させる場所づくり@京都府舞鶴市(2014年4月~現在)

overview

京都府舞鶴市にある大滝工務店は、地域で60年以上事業を営む地場の工務店です。この会社を3代目として継いだ大滝雄介代表が、「まちづくりまでやる工務店」のビジョンのもと、バブル期に購入し負の遺産となっていた1,200坪の遊休地を活用し、地域の暮らしの質の向上に資するエリアづくりをしようと2014年4月に立案しました。当時工務店コンサルとして大滝工務店に関わっていた中嶋が、以前にも名古屋の工務店のブランディングに資する施設づくりで協働した団に声をかけ、現小さな広場の取締役メンバー3名が集まりました。そして全体計画及び単体の建築設計においては、京都市内の横内敏人建築設計事務所にお声がけし、これらのメンバーでこの土地にどのような息吹が吹き込めるか、話し合いを始めました。

step1

話し合いを毎月重ねる中で、舞鶴市は、地方都市でありながらゆったりと緑を眺めながら過ごせるカフェがないことから、緑と木に囲まれた一軒家カフェを作ること、また工務店が地域の方から必ずしも気軽に楽しめる場所となってないのではないかというところから「暮らしのコンシェルジュ」のいる相談窓口を作ること、が大きな方向性として決定していきました。そしてエリアのブランド価値を高めるため、建物のデザインコードをある程度統一してまちなみの形成を図ろうと、エリアマネジメントの専門家にも声をかけ、まちづくり協定の策定を行いました。そしてこの場所を「ほっと一息つける場所」という意味をこめ、「KAN,MA(カンマ)」と名付けることにしました。

step2

肝心のカフェについては、当初テナント誘致の案を前提に検討していましたが、より主体的かつ継続的にKAN,MAの運営に関わっていこうという団の発案により、会社を立ち上げ自らカフェ運営を行うことになりました。それが現在の株式会社小さな広場の誕生秘話です。全員カフェ運営をしたことがないメンバーですので、団が懇意にする名古屋のカフェ「トリコ」に立ち上げ支援を行っていただき、日本仕事百貨というサイト上で募集を行い採用した杉山店長、松本の2名のスタッフとともに試行錯誤しながら準備をし、2017年10月に無事にカフェ「KAN,MA」および暮らしのコンシェルジュがオープンしました。

現在

それから3年が経過し、色々とありながらも順調にお店の運営は続いていき、今ではこの舞鶴市で最もオシャレなカフェという認知も得て一定のファンを獲得しています。スタッフとしては大阪でパティシエをしており舞鶴市に帰省してきた川端、元々アパレルスタッフをしていた田口の入店がありました。2021年3月には杉山店長が退職し、新たに谷川シェフが入店、松本が店長に就き、また新たな雰囲気のもと活気あるお店の運営が行われています。舞鶴市の皆様に「KAN,MAがあってよかった」と言われる場所となるべく、今後も良い場作りに取り組んでまいります。

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